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食品製造の基本中の基本

彼は食品製造の仕事に就いている。
先日、「全国食品トレードショー」とかのイベントに三泊で参加してきた。

帰って来たのは夜の十時半。

彼は本来話好き(父と一緒)

帰ってくるなり、父がもう寝ているのに大きな声で話しだした。
「俺、信じられねがった。びっくりしたど。」

何がなんだろう?
「俺がトイレに行った時、5・6人の人と一緒になった。そのうちの4人が、しょんべんしたあと、手も洗わねで出て行くんだど。自分のちんこ触ってしょんべんして、手も洗わねで試食出してんだべ。信じられねがった。そんなの食品を扱う者としてあってはならない基本中の基本だべ。」

昔、ある食品を作っている会社に勤めている知り合いがいた。
その人は「俺は絶対自分の会社で作っている物を食べない。食べたくない。」と陰で言っていた。
その人はその会社でそこそこ出世して定年退職した。
退職するまでの間、自分たちが作って売り込んでいた商品を彼は何度口にしたのだろうか?

自分は食べたくないような商品を作って売る。
仕事は仕事。儲かれば良い、給料を貰えば良ということなのだろうか?
賞味期限の偽装や産地の偽装よりも怖い偽装が、私はあると思っている。

例えば、添加物。
無知な消費者が美味しい便利だと喜べばいい、売れればいいと私たちの
知らない添加物がどれだけ使われていることか。

例えば遺伝子組換え。
遺伝子組換え野菜は実際に生産され、消費されている。
しかし、どの食品を見ても「
遺伝子組換え原料は使っていません」と表示されている。
一体、遺伝子組換え野菜はどこに姿をくらましているのだろうか?

人間の体は食べたもので造られ、動き、思考します。
自分も家族にも食べさせたいという商品を作りましょうよ。

ちなみに彼の会社で作っている商品を、彼は自信満々で家に持ってきます。
私たちもおいしいと喜んで食べています。

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しけた贅沢

父が先週日曜日、とりあえず一週間の予定で姉の所に遊びに行った。
9時43分の新幹線に乗せようと思っていたが、当日は雪が結構降って途中ひっくり返っている車もあった。
スピードは出せないし、除雪車と遭遇したりで諦め、ゆっくりと次の新幹線に乗ることに早々と決めた。

新幹線のホームまで見送って安心した私たちは、少なくともこの一週間は自由だ!!!

さて、父がいない、今日明日は二人とも連休だ。
予約は取っていないけど、一泊で温泉にでも行こうか?と相談していた。

とりあえず選んだ宿に電話をしてみたが、空いていなかった。

「どうする?」

「とりあえず、持ち込みするという事で買い物に行こう。」

「じゃぁさ、オープンしてから気になっていたスーパーがあるからそこに行ってみようよ。」

そのスーパーに行ってみると、駐車場には誘導員までいてかなり混んでいた。
こんなに混んでいるなんて、とワクワクしながら店に入った。
一通り中を回ってみると、私がいつも行っている店とはちょっと違っていた。

中でも彼の目を引いたのは、一貫50円の寿司。
「安いよな!ネタも悪くないぞ!」もう眼はらんらんと光っていた。
「でも、温泉行くんでしょ?」
「・・・・」
またまた一回り。

・・・・・でも、やっぱり寿司の前で立ち止まっている。
「買うの?」
「ん~・・・・・・」

そしてまた一回り。・・・・・

「いいよ、買っても。これ買って帰ってゆっくりして、のんびりと姉ちゃんから借りているカラオケでカラオケ三昧もいいんじゃない?」
「・・・・そうだな!!そうしよう!!」

1000円分のお寿司を買った。
一度、たっぷりと食べてみたいと思っていた蟹も買おう!
1980円のパックを一つ買った。

温泉に一泊する予定だったのに、随分しけた贅沢だなぁ。

そして残業だらけの一週間が過ぎ、明日は父が帰って来るらしい。

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マフラー事件

残業が終わって帰ろうとしていた午後8時、携帯が鳴った。
「橋の手前でマフラーが落ちた!暗くて見えないし、なじょすっぺ!」彼からだった。

マフラーとは手編みのマフラーなんかじゃない。
車のマフラーだ。

ここでは冬になると雪とアイスバーンでの事故を回避するために、連日融雪剤を大量に蒔く。
融雪剤はナトリウム(塩)なので、車の下回りがあっという間に錆びてしまうのだ。
特にマフラーは油断するとすぐダメになる。
娘の車も新車で買って4年目で、ついこの間マフラーが外れたと言っていた。

マフラーが外れるとどうなるか?
それはそれは爆音が山々に響き渡るのです。
彼はとりあえずエンジンを切り、マフラーを拾って家まで残り4キロの道のりを静かに(と思っても爆音を消すことはできないのだけれど)車を走らせた。

その爆音に驚いて、近くの犬から遠くの犬まで一斉に吠え出したとか。
そして彼が近付くと、消えていた家々の電気が次々と付き始めたとか。

我が家は公道から少し高台にある。
上りはさらに爆音が・・・・。
道路を挟んだ向かいの家の電気が付き、窓が開き、何事かと不審そうに覗いていた。

数十分後、私が家に着くと小さな車の大きなマフラーが車の後ろに横たわっていた。

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